2015年2月8日日曜日

南伊勢町立病院での地域研修

 研修医2年目の坪谷尚季です。2月からは三重県内の南伊勢町立病院で地域医療研修をしております。
 地域医療振興協会内の施設の中から研修先を選択することもできますが、今回は志摩病院自体から比較的近い病院を選ぶこととしました。南伊勢町立病院では、この病院自体で急性期疾患の入院治療もしていますが、志摩病院で急性期治療が終わった後の、療養期の受け入れもしていただいている病院です。今までの研修ローテートで他県にて地域医療研修をしてきましたが、今回は志摩との医療連携の視点からも三重県の「地域を知る」ことになり、毎日とても興味深い経験ができています。

南伊勢町は2005年に南島町と南勢町が合併してできた町で、面積はとても広いですが、約15000人の人口の45%が高齢者という街です。下の写真は高台からの写真ですが、英虞湾のリアス式海岸に面していて、写真に写る海の複数の対岸も南伊勢町です。


研修内容は、一般外来、往診、病棟が主となりますが、消防署研修や訪問看護研修など多くのプログラムを用意していただいています。三重大学医学部3年生も授業の一環で往診見学に来るようで、地域住民の皆様や医療スタッフもとても暖かく協力的です。




さて本日は、南伊勢町庁舎で、「ともに考えよう!南伊勢町の地域医療」と題した地域住民を交えたシンポジウムとワークショップ(ワールドカフェ方式)が開催されました。
三重大学医学部の地域医療学講座と人文学部が協働して、受療形態のアンケート調査を一年前に行っており、地域住民にとっても今後の医療の在り方は関心の強い話題となっているようでした。会場は超満員でした。個人的には、南伊勢町の現状をデータを交えて深く知ることができ、またワークショップでは住民ならではの実現可能となり得る良案がいくつも出てきていました。


医学だけでなく、医療について、学んで考えて実践する、ができる研修期間と考えています。3週間と短い期間ですが有意義に過ごしたいと思います。



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