2014年5月14日水曜日

地域医療研修in 与那国町診療所

この度、私は日本の最西端に位置する与那国島にある与那国町診療所で4/144/18までの1週間研修に行ってきました。
ドクターコトーの収録をされた事でも有名な与那国島は人口1500人弱の島であり、島内には入院施設をもつ医療機関がありません。医療機関は与那国町診療所ただ一つであり、島で生活を送る人々にとって、とても重要な診療所です。
来院される患者さんはもちろん様々な病気で来院され、医師としては「私は○○科の専門だから○○科の事はわからない。」などと言っていられません。外傷による傷の処置~生活習慣病のフォローまで診療科という枠に囚われない守備範囲の広さを要求されます。
また、治療を行うにあたっては、初めに、通院で治療可能か入院が必要かの判断をすることが大きな選択です。入院治療が必要で且つ緊急性のある患者さんはヘリコプターで入院施設を持った医療機関のある石垣島に行っていただく事になりますし、緊急性がなければ民間の飛行機で転院していただく必要があります。しかし島を渡り入院するとなると、もちろん一大イベントであり、家族の中で誰が付き添いとして行くか。という事などを始め、多くの事を考える必要があり、個人の問題に留まりません。つまり、患者様と治療計画を相談する上で、患者さんの家族構成や同居する方の背景など患者様を取り巻く背景を知っている事がとても診療をスムーズにするのです。その為に、日常から患者さんと少しでも積極的に患者さんとお話し、更に医師、看護師、事務職の方だけでなくヘルパーさん等で情報を共有しチーム医療を実践することがとても大切であると身をもって実感しました。

今回の貴重な体験を活かせるように、何事も興味を持ち診療科に囚われずに勉強していきたいと思っています。